知っておきたい三相モーター2種類の特徴を徹底比較!
かご型三相誘導電動機(三相モーター)の特徴
三相モーターには2種類ありますが、そのうちのひとつであるかご型三相誘導電動機は構造上の仕組みが簡単なので取り扱いやすいという特徴があります。
現代では巻線型と違って三相モーターといえばこのタイプのモーターが挙げられるほど主流となっており、かご型にすることでかごを軸に固定された回転子で構成されています。簡単な構造でありながらほぼ一定の回転速度を維持して運転ができるのはかご型三相誘導電動機ならではの特徴です。
巻線型三相誘導電動機(三相モーター)の特徴
現代では主流のかご型三相誘導電動機とは違い、巻線型三相誘導電動機を現在も利用している人は少ないとされています。
回転子が巻線型になっており、スリップリングを経由して二次抵抗器が接続されていて、スリップリングやブラシが設けられていることから二次抵抗防御による始動及び速度制御ができるのが特徴です。これにより、大幅な速度制御がしたい時に活用されるのが一般的です。電車やクレーンなど大容量が求められる現場でこそ輝く電動機だと言えます。
それぞれの三相モーターの役割の違い
かご型三相誘導電動機は巻線型三相誘導電動機に比べて構造が簡単なので、幅広い用途で使える上に必要な部品も少ないのでメンテナンスがやりやすく、使いやすいです。これなら大抵の場所で速度制御ができるでしょう。
対する巻線型三相誘導電動機は、大幅な速度制御を行うのが役割です。速度制御の性能面や始動特性は巻線型三相誘導電動機の方が高いため、かご型三相誘導電動機では電車やポンプ用電動機に対応できなくても、巻線型三相誘導電動機なら対応できます。